ジェネリック医薬品って本当に同じ薬であってますか?
少々ブームに遅れてしまいましたがジェネリック医薬品って本当に普通の薬と同じものなのか。
知人の有機合成化学者の一説を元に記事にしました。
ジェネリック医薬品って?
ジェネリック医薬品をご存知ない方にも簡単に説明しようと思います。
ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれており、いわば特許の切れた薬です。
特許の切れた薬を別の合成法で他社が販売していて、新薬開発よりもコストがかからないため普通の薬よりも安く私たちの手元に届くのです。
処方時にも同じ効能を示す薬ですという説明を受けます。
近頃、有機合成化学者は金になるからといって特許切れの薬の合成方法を模索しているとかなんとか・・・。
ただこのジェネリック医薬品って全く同じものって言えると思いますか。
本当は違うものなの?
安心してください。だいたい同じです。
ただ”同じ”というのは成分が同じということです。
先ほどの項でも説明した通り、ジェネリック医薬品は同じ成分であっても異なる合成法で合成されるため結晶構造が異なるんです。
結晶構造を簡単に説明すると分子の配列です。例えば袋に詰め放題といったキャンペーンがありますよね。
ある袋に14個の信玄餅を詰めたぞという人がいたとします。
といっても14個詰められた人は世界でこの人のみというわけではないでしょう。たくさんいます。
この14個詰められた配列まるっきり同じ人はいないですよね。
それが結晶構造が異なるというイメージです。
お気付きの方もいらっしゃると思いますがそれだけで効能が変わるのか。
実はこの結晶構図が変わるだけでその薬の保存性や、水や血中への溶け込み方が微妙に異なるのです。
この差異が効能に変化を及ぼす可能性もあり、ジェネリック医薬品は完全に同じ薬とは言えないんです。
ただ大きく効能が変わるわけではないので、病理に全く効能がなくなることはありません。
まとめ
まとめると、ジェネリック医薬品は合成方法が純正と異なるからもしかしたら少しだけ効能に優劣があるかもよというお話でした。
こういう側面からジェネリック医薬品の考察もあるんだなと、飽くまで今後の医薬品の自己判断に役立てていただければと思います。
お役になったようであれば、はてなブックマーク等していただければ今後のモチベーションに繋がるので宜しくお願いします。